特殊車両通行許可|行政書士路サポート事務所

特殊車両通行許可

特殊車両通行許可

 

特殊車両を通行させるには許可が必要です。

 

ところが、特殊車両の定義がややこしく、ご自分の乗られている車両が特殊車両に該当するのかしないのかよくわからない といったご質問がよくあります。

 

そこで、特殊車両とは一体どのような車両のことを指すのか、
また、その車両を走らせるための許可制度とは何なのかといったことを、
分かりやすく解説いたします。

 

もし、これをお読みになってご不明な点がございましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせいただければと思います。ご相談は無料です。

 

 

特殊車両とは

国土交通省(以下、国交省と略します)のホームページによると、

 

  車両の構造が特殊である車両、あるいは輸送する貨物が特殊な車両で、
  幅、長さ、高さおよび総重量のいずれかの 一般的制限値を超えたり、
  橋、高架の道路、トンネル等で総重量、高さのいずれかの制限値を超える車両
  出典:国交省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/kankocho/sitepolicy.html)

 

とされています。
ふむふむ、構造や貨物が特殊で一般的制限値を超える車両なのか・・・
っていわれても抽象的で分かりづらいですよね。
私も最初「???」でした。
それでは具体的に見ていきましょう。

 

(1)構造が特殊

例えば、トラックの荷台にクレーンを架装した”トラッククレーン”と

呼ばれている車両や、トレーラー連結車などのことを指します。


単車
トラッククレーン
特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県

 

(2)貨物が特殊
貨物というと一般に、段ボール箱に詰められた製品や農産物等を想像しますが、
ここでいう”特殊な貨物”とは、分割するのが不可能で、それを積載すると
重量や長さが決められた制限値(一般的制限値)を超えるものをいいます。

 

特例5車種
1)バン型セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
2)タンク型セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
3)幌枠型セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
4)コンテナ用セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
5)自動車運搬用セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
◎フルトレーラ 特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
※フルトレーラ連結車については、トラックおよびトレーラの双方が同一の種類の車両である必要はなく、それぞれが1)〜5)に該当すればよい。

 

追加3車種
1)あおり型セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
2)スタンション型セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
3)船底型セミトレーラ(タイプ1)特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
3)船底型セミトレーラ(タイプ2)特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県

 

その他
海上コンテナ用セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県
重量物運搬用セミトレーラ特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県


特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県ポールトレーラー

 

出典: 国土交通省 関東地方整備局 https://www.ktr.mlit.go.jp/road/sinsei/road_sinsei00000011.html

 

 

一般的制限値とは

特殊車両を理解する上でもっとも大事な知識とも言えます。

 

車両諸元に関する制限値です。以下の表をご覧ください。
この制限値を超えた車両を走らせるには許可が必要になってきます。

 

なぜこのように制限されているのかというと、道路を守るためです。

 

車両諸元 一般制限値(超えてはならない値)
2.5m
長さ 12.0m
高さ 3.8m
総重量 20.0t
軸重 10.0t
隣接軸重

18.0t…隣り合う車軸どうしの距離が1.8m未満のとき
19.5t…隣り合う車軸どうしの距離が1.3m以上であり、
     隣り合う車軸の軸重がどちらも9.5t以下のとき
20.0t… 隣り合う車軸どうしの距離が1.8m以上のとき

輪荷重 5.0t
最小回転半径 12.0m

 

 

道路はある基準のもとに作られています。それが一般的制限値となるわけですね。
そして、この一般的制限値内の自動車が通ることを予定していますので、
これを超えてくる車両が通ってもらっては困るわけです。道路が壊れますから。

 

一度道路が壊れたりしますとその修復には相当の時間が必要になりますし、
その間通行できなくなります。そして何より危険です。

 

もし重量オーバーの車両の運転中に道路が壊れたり、橋が壊れたりした場合、
積み荷はもちろんのことドライバーさんの生命も危険に晒されます。
なので、一般的制限値という制限を設けて、それを超える車両は通れません、
としているわけです。

 

道路法をご覧ください。

第四十七条 道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するため、道路との関係において
必要とされる車両(人が乗車し、又は貨物が積載されている場合にあつてはその状態におけるものを
いい、他の車両を牽けん引している場合にあつては当該牽けん引されている車両を含む。
以下本節及び第八章中同じ。)の幅、重量、高さ、長さ及び最小回転半径の最高限度は、政令で定める。
2 その幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が前項の政令で定める最高限度をこえるものは、道路を通行させてはならない。

 

この「政令で定める」としている部分が、一般的制限値で、その政令は「車両制限令」
といい、具体的な数値がそこで定められています(上記の表参照)。

 

そして、2を見て頂きたいのですが、
政令で定めた最高限度を超えるものは「通行させてはならない」
とありますように、一般的制限値を超える車両は、原則として通行できません。

 

ところが、「原則として」としましたのは、そうです、例外が認められる場合がある
ということです。

 

確かに、道路を(壊れないように)守るためには、一般的制限値超えの車両は
絶対に走ってはダメ!とした方がいいと思います。
ですが、本当にそれを硬直的に認めてしまっていいのでしょうか?

 

世の中には色々な貨物があり、その貨物を運ぶための車両に制限を設けてしまうと、
運べる貨物もそれに応じて考えなければならなくなります。

 

あまり大きな物は運べない、あまり長い物は運べないとなるとどうでしょう。
設計開発もそれに応じた物を限度として作らなければならなくなり、または
運ぶ必要のない場所でしか開発できなくなり、かなり制限されてしまいます。

 

具体例

特殊車両通行許可,行政書士 路サポート事務所,愛知県

良い例が新幹線の運搬です。新幹線は工場で作られた後、鉄道会社(JR)に
引き渡されますが、この時陸送される場合があります。
もしこれを通行できないとすると、新幹線自体を細かく分断できる構造にして、
重量や長さなどが一般的制限値内に収まるようにするなどの工夫を
しなければならなくなります。

 

もしそれらのことを
しなければならないとなると、
新幹線に限らずあらゆる物が道路通行基準に合わせて作らないと、
せっかく良い物ができても実用できません となりませんか?

 

私たち社会は様々な経済活動の上に成り立っています。
それを支えている根幹ともいうべき大切な物流が滞ってしまいますと、
経済的発展はあまり期待できませんよね。

 

そこで、どうしてもこの制限を超えるような場合には、事前に検討して、やむを得ないと道路管理者が認めるときに限り、通行を許可するとしました。(道路法47条の2参照)
これが特殊車両通行許可制度の概要です。

 

 

 

トップへ戻る